First Numberの設定

さて、では譜面作成の中で必要な知識の一つ、First Numberから。

1.First Numberとは?
  ダン☆おにを作ったことが全くない方には耳慣れない単語の一つ、「First Number」。
  (大文字・小文字の違いは追及しないで下さいね)
  こいつは一体何なのか。何を意味しているのか。
  それこそがこの作成講座を開講した目的と言っても過言ではないです。
  詳しく説明しましょう。

  これはダン☆おにをする時に、最初に飛んでくる矢印が出てくるタイミングを指示するものです。
  ……厳密に言うと差異のある言い回しですが、今はこの認識で十分です。
  この値を調節することがズレの無い譜面への第一歩となります。
  ではどのように調節するのか。
  実際にやってみましょう。

  まずは、最初にダウンロードしたエディターを開いてください。
editor
  こんな画面が出てきましたね。
  ポチポチと色んなところを触ってみるのもいいですが、とりあえずは右上のあたりを見てください。
  First Numberという項目に200という数字が入っていますね。
  これはFirst Numberが200であるというそのままの意味なのですが、
  このことから、この数字は変更するべきものであるということが分かります。
  何を基準にするべきか。

  当然使用する曲の始まる瞬間によります。


と、いうわけで実際に作りながらやってみましょう。

2.First Numberとは?
  ではまず、どんな曲でもいいので何かSWFファイルを作成してください。
  (ここまでの項目を参考に作ってください)
  そのSWFファイルをどこかのフォルダに入れてしまいます。
  で、なんなりとウィンドウを開きます。
  というか、このあたりの流れはDanicing☆Onigiriの作り方を参考にどうぞ。
  そいつのClick Here!をクリックし、PLAYをクリックすると曲が流れますね。
  ところが全く矢印は流れてこない。おかしい。バグ?
  ……というのはもちろん違って、矢印が飛んでくるための命令を入れてないからなのですね。
  エディターを使ってこの命令を入れるのです。
  試しに、左矢印を入れてみましょう。
editor
  こうなればOKです。
  さて、それから右のほうの「譜面出力」をクリック。
  ファイルの名前を求められるので、SWF作成時に決めた名前にしましょう。
  (通常はdos.txtのはず)

  さて、それでは改めて曲を流してみましょう。
  左矢印が流れてくるはずです。
  かなりズレたタイミングで。
  これはよっぽど幸運でもない限り必ず発生することなのでご心配なく。
  ですが、その前に一つ重要なことを確認しておきましょう。
  一体、よく言われる「ズレ」っていうのは具体的にどういう状態なのか?


本当に少しずつ少しずつこの作成講座は進んで行きます。
じれったいとは思いますが、一種の読み物としてお楽しみ下さい。
(なんの注釈だ)

3.First Numberのズレとは?
  これから譜面を作成していくわけですが、まずはどんな譜面を作りたいか決まっているでしょうか。
  難しいのとか、最初は簡単なのとか……色々あると思います。
  その中で今決めて欲しいのはこれです。
  どの音に一つ目の矢印を当てるのか。
  一般的には最初の音に合わせる場合が多いですが、そのあたりは自由です。
  とにかく決めることが大事です。
  ……決まりました?
  ではもう一度先ほどの要領でプレイして、
  一つ目の矢印が合わせたい音に対して早く来たか遅く来たかを見極めてください。
  実際にキーを押してウワァァンとかの判定が出ますよね。

  さぁ、では対策を講じましょう。
  まずは「飛んでくるのが早かった場合」です。
  これは、音が鳴るよりも先に矢印が通過してしまっている場合を指します。
  そんな時はどうするのか。
  エディターのFirst Numberの値を増やします。
  どのくらい増やすのかは場合によって変わりますが、適宜対応してください。
  値を増やしたらまた「譜面作成」をクリック。
  First Numberを変更した譜面が出力されました。
  ダン☆おにを起動しているブラウザを「更新」して、再度プレイしましょう。
  先ほどよりも飛んでくるタイミングは遅くなったはずです。
  これをぴったりになるまで合わせるわけです。

  また、同様に「飛んでくるのが遅かった場合」はFirst Numberの値を少なくします。
  こんな具合に値を増やしたり減らしたりしながらFirst Numberを理想のタイミングに近づけます。
  最終的に値は小数点以下第二位くらいまでは合わせることになります。
  が、現段階では整数程度まで合わせれば十分でしょう。
  (納得の出来ない人でも、小数点以下第一位まで合えばまずは十分)
  ……なぜかと言うと、矢印一つで完璧な値を導き出すのは難しい作業だからです。
  First Numberが最終決定するのは譜面配置をある程度始めてからかと思います。
  そういうわけで、まずは暫定的に値を決定してしまいましょう。


ちなみにこの作業をするときは、倍速設定を ×1 〜 ×2 くらいまで色々変更しつつやると良いです。
特にtanishi氏のソースは倍速が遅いと判定が甘いので、×1だけでやると
後ほど思わぬズレが出てびっくりするハメになりかねませんし。

4.ところでFirst Numberに使われてる数字の単位は?
  さて、ある程度First Numberがズレ無く決定したところで閑話休題。
  200だとかなんだというこの数字。一体単位はなんなのかという話です。
  案外重要だったりします。
  結論から言うとこの値の単位は「フレーム」です。
  10フレームとか、3000フレームとか。そんな使い方です。

  フレームとはどんな単位なのか。長さ? 重さ? それとも愛しさ?
  答えは「時間」です。
  (これまた厳密には違いますが。というか時間だけだと言えばそれは間違い
  まぁとりあえず、こいつは「時間」の単位です。
  どのくらいの時間を表すのか。
  ダン☆おにを作る上では、1フレーム = 1/60秒です。60分の1秒です。
  つまりFirst Numberを200から210に変更するということは何を意味していたかというと、
  最初の矢印が来るタイミングを6分の1秒遅くしたということです。約0.167秒ですね。

  このように、「First Number」と後ほど扱う「四分間隔」は「フレーム」という単位の値です。
  まずはそれを把握しておいてください。


1フレームが1/60秒(0.0167秒)ということは、ダン☆おにがいかに厳密な数値を要求しているか分かります。
なぜならば、先ほども言ったとおりFirst Numberは最終的には小数点以下第二位まで調整するのですから。
つまり、1/10000秒単位でズレを直していくことに他ならないのです。
まぁそんなに難しく考える必要も無いんですけど。
「ズレてる」と感じたものを直すだけなんですからw

5.First Numberが決まったら
  次は四分間隔を決めにかかりましょう。
  譜面を出力して、セーブしておくのもお忘れなく。


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